見直しについてのちょっとお得な話

定期付終身保険の問題点を考える−その4

支払った保険料と、受け取れる保険金の額のバランスについて考えてみましょう。

【問題点C】
支払った保険料と、受け取れる保険金のバランスが悪くて、ほとんどの人が支払った金額の大半を受け取ることができない。



まず、支払う保険料を考えます。
総支払額、ということね。『総支払額を知っていますか?』に詳しく書いたのですが、定期付終身保険では、ほとんどの場合に総支払額は1000万円近くになります。

支払っている本人は、そんなつもりがなくても、更新のたびに支払い保険料が高くなっていき、結局は1000万円近く支払うことになるのです。



次に、受け取れる保険金を考えます。
定期保険の契約期間中であれば、3000万円〜5000万円程度になります。
だいたい60歳くらいまでに亡くなった場合には、3000万円〜5000万円の保険金を受け取れることになります。

定期保険は期間限定の特約であって、約60歳以降については終身保険のみになります。その場合の受け取り保険金は、100万円〜500万円の終身保険の保険金となります。


支払い保険料と、受け取れる保険料の組み合わせにより、いくつかのシナリオが考えられます。


(a).一番お得なシナリオは、保険に入った直後に、保険料をほとんど支払わないうちに死亡して、5000万円の定期保険の保険金を受け取れる、というパターンです。
支払った保険料はごく僅かで、受け取れる保険金は5000万円です。これは、かなり美味しいですね〜。(ただし、保険料を支払った本人は、死んでいるので受け取れないことにご注意ください)

(b).一番損なシナリオは、保険料約1000万年を全額支払い、さらに平均寿命まで長生きして100万円くらいの終身保険の保険金を受け取る、というパターンです。
支払った保険料1000万円に対して、受け取れる保険金は100万円と、かなり勿体無い感じですね。


さて、ここで質問です。

平均寿命を考慮すると、一番ありそうなシナリオは、どちらでしょうか??


もちろん、(b)ですよね!

「平均」という言葉のとおり、平均寿命まで生きる人が多いのです。
ですから、定期付終身保険に入っている人のほとんどは、保険料1000万円を支払ってきたのに、受け取れる保険金は100〜300万円程度になってしまうのです

これでは、支払った保険料と受け取れる保険金が、全くバランス取れていません。「こんなに損すると判っていたら、最初から入らなかったよ」という人は多いと思いますが如何でしょうか。




契約している本人は、定期保険と終身保険の区別もついていなかったりするので、終身で3000万円保障される保険に入っていると勘違いしています。そうでなくても実際問題として、合計で1000万円近い金額を40年くらいかけて支払ってきているので、自分が入っている保険を一つの財産だと思っています

ところが、定期保険の契約期間が切れてしまうと、とたんに終身保険部分しかなくなってしまいます。つまり、3000万円の保険だと思っていた保険が、ある日突然に100万円の保険になってしまうのです。

これまで支払ってきた1000万円はどこに行ったんだ?!、と普通の人は怒るでしょう。

ところが、気が付いたときは、後の祭りです。支払った本人はこの世にいませんから、、、。



私(taku)は、この点が定期付終身保険の最大の問題点だと思っています。



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2006年10月22日 23:39