見直しについてのちょっとお得な話
定期保険よりも、終身保険のほうがお得なの?
「定期保険は掛け捨てのため払い損になるけれど、終身保険なら支払った分が戻ってくるのでお得になります」
たまに、こう考えている方がいます。
もちろん、トンでもない勘違いです。
順番に説明していきますね。
定期保険・・・・掛け捨て
終身保険・・・・貯蓄性が高くて掛け捨てにはならない
これ自体は、正しい認識であり、間違っていません。
さて、そもそも生命保険は何のために入るんでしたっけ?
もしもの時・万が一の時に、経済的に苦境に立たなくても良いようにするためですよね。この点が判らないという方は、『そもそもの生命保険の意義を考えてみましょう』をご覧下さい。
定期保険は、確かに掛け捨てです。でも、掛け捨てだからこそ、毎月の支払いを安くすることができるのです。定期保険に加入している人のほとんどの人が、契約期間中に何も起こらずに、「払い損」になります。
つまり、極一部の人だけが保険金を受け取ることで、保険料を安くすることができているのです。
私takuの場合で言えば、1年間にたった5万円の保険料を負担することで、20年間2000万円の保険金を確保することができているわけです。
私takuの入っている生命保険については『管理人takuが入っている生命保険』をご覧下さい。
これが終身保険だったら、毎月・毎年の支払い保険料は、かなり大きくなります。
終身保険は、いつ死亡した場合でも、必ずお金を受け取ることができます。そのため、生命保険会社としては、受け取った保険料を必ず返さなければならないので、支払い保険料=保険金、という形に近づいていきます。そのため、保険料がかなり高くなります。
「支払った保険料が戻ってくるなら、損はしないでしょう」と思うかもしれませんね。
これが、終身保険の一番の問題点なのですが、
終身保険の受け取り金額というものは、契約した時期の予定利率によって、運用の利回りが決まってしまいます。
そのため、今の低金利の時代に加入するのは、どう考えても不利になります。
(逆に、バブルの頃に入った終身保険は、お宝保険になります)
また、途中解約した場合には、解約返戻金として支払った保険料がある程度は戻ってきますが、最近の低金利の時代に加入した保険は、まず元本割れを起こしてしまうでしょう。
しかも、そもそもの問題として生命保険会社というものは高コスト体質であり、我々が支払った保険料の全てを運用に廻している訳ではありません。高いお金を払えば払うほど、損をする可能性が高くなります。
それだったら、毎月の保険料相当額をご自分で積み立てておくことをオススメします。
また、70歳すぎてから死亡した場合を考えてみて欲しいのですが、果たして保険金が必要でしょうか。生命保険が必要な時期は、たいていの人の場合、60歳くらいまでだと思いますよ。
ということで、結論です。
・1000万円以上の高い保険金を確保するには、定期保険が一番!
・低金利の時代に終身保険に入るのは不利である
・支払った分が戻ってくると言っても、保険会社の取り分があるので、割が合わない契約になってしまう
・生命保険が必要なのは、働き盛りの時期だけであり、終身で保険に入る必要がそもそもない
ご参考になりましたでしょうか。
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2006年06月02日 00:06