見直しについてのちょっとお得な話

医療保険で、保険金が必要になるタイミングを考えてみる



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「保険金が必要になるタイミング」と「保険金が支払われるタイミング」がずれてしまう、ことが良くあります。今回はそれについて考えてみましょう。

まず基本に立ち返って「医療保険に入る理由」って、何でしょうか?

もちろん、「病気や怪我で治療費が必要になった時に備えるため」ですよね。病気や怪我は、いつ発生するのか予想できません。突然「その時」はやって来て、出費を迫られる訳です。つまり、突然、病気・怪我という非常事態が発生してお金を払う必要が出てくるので、それに備えるのは医療保険です。



出費が必要になる事態は大きく分けて、「通院」と「入院」に分かれます。

まず最初に「通院」について考えてみましょう。
医療保険では、実は「通院」についてはカバーされている保険は少ない、です。
通院では、大金が請求されるケースがほとんど無いから、です。ほとんどの場合は数千円でしょう。診断書を準備したり、保険会社に請求する手間暇を考えると、通院に備える必要性はあまり無い、ということが判ります。

そして、「通院」の場合には、病院に行く度に毎回費用を支払うことになります。一回ごとですから請求額もそれほど大きくありません。ですから、ほとんど問題になりません。



次に「入院」について考えてみましょう。こちらはちょっとやっかいです。例えば、突然、事故に遭って緊急入院・緊急手術を行い30日間入院した、と言うような不幸なケースを想定します。この費用が請求されるのは、いったいいつでしょうか?

たいていの場合は、退院日です。退院する時に、病院の会計窓口に行くといくら払えば良いか教えてくれる、と言う訳です。



で、保険金が保険会社から支払われるのはいつでしょうか?

通常は、退院の時に、医師に診断書を書いてもらい、保険会社に連絡して保険金請求の手続を進めて貰う、と言う事になります。ただし、これでは保険金が支払われるのは、退院してからですよね。手続が何かの事情で滞ったりすれば、退院後1ヶ月してから、ということになりかねません。タイムマシンが無い限りは間に合いません。。。

つまり、たとえ医療保険に入っていたとしても、一時的にお金を立て替える必要がある、と言えます。入院した時に備えて医療保険に入っていたとしても、いざと言う時に備えてやっぱりお金は必要、という訳です。。。(何だかんだ言って、貯蓄は大事、ということが判りますね)



これでは、病院にお金を支払うために医療保険に入っていたのに、全然役立たないじゃないか、と思われるかもしれませんが、一応これを回避する方法もあります。

入院(が決定)した時点で、先生にお願いして診断書を書いてもらいます。○日間入院予定、という感じですね。この診断書があれば、保険金請求の手続を入院中に行うことができます。ただし、退院までに間に合うかどうかは、ケースバイケースでしょうね。



ところが最近では、入院時に「入院保証金」を預かり金として徴収する病院も増えているようです。

中野総合病院
http://www.nakanosogo.or.jp/nyuin2.html

久留米大学医療センタ
http://iryo.kurume-u.ac.jp/nyuhin/index.html

西横浜国際総合病院
http://www.nishiyokohama.or.jp/nyuin/nyuin02.html

(上記は、Googleで適当に検索して出てきた病院であり他意はありません)


この場合には、どうにもならないですね。さすがに医療保険では間に合いません。最後に必要になるのは「現金」ということが判りますね。



こうして考えると、医療保険、全然役立たないじゃないか! と私(taku)は思うのですが如何でしょうか? なお、『医療保険不要論』も一緒にお読みください。



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2008年03月23日 23:37