持ち家を購入した人があまり意識せずに入っている保険である団体信用生命保険について考えてみましょう。

一戸建てにせよ、マンションにせよ、持ち家を購入する人は、たいていの場合ローン(融資)を利用しますよね。その場合には、たいていの場合に団体信用生命保険に入る必要があります。

本題に入る前にまず、この「団体信用生命保険」とは何か、という点から復習しましょう。

銀行や公庫からお金を借りるときに、加入することにより、融資を受けた人が死亡したり高度障害になったときに、保険金から借金が返済される、というものです。

この「団体信用生命保険」に入ることにより、銀行・公庫は本人に万が一のことがあっても、借金を回収することができます。

借金した人の家族にとっても、本人に万が一のことがあり収入の道が途絶えても、借金を返す必要性がなくなります。

と言う感じで、お金を貸した人(銀行・公庫)にとっても、お金を借りた人(家を買った人)のどちらにとってもメリットのある生命保険です。

「ローンの残高のみ保障される」という仕組みになっているために、契約金額はだんだんと少なくなって(逓減)いきます。そのため、保険料も低く抑えられています。

入れるなら是非、入っておいたほうが良いです。銀行の場合には強制加入ですし、金利に含まれている場合がほとんどのようです。

公庫からの借り入れの場合には、団体信用生命保険は任意加入で別途保険料を負担する必要がありますが、保険料は通常の生命保険に比較するとかなり安いので、あえて保険料を払っても入るだけの価値はあります。

ここまでは前置きで、やっと本題に入ります。

生命保険見直しの観点からこの団体信用生命保険を考えてみます。

(1).健康でないと入れない

これは極めて重要です。

つまり健康状態が悪くて生命保険に入れない人は、持ち家を買うことができません！

数は少ないのですが、持病を持っている方でこの問題に悩んでいる人は多いと思います。

健康状態が良くない
　↓
生命保険に入れない
　↓
団体信用生命保険に入れない
　↓
融資の審査が通らない
　↓
持ち家を購入できない

ということです。

「生命保険に入れなくても構わない」、という人は多いかもしれませんが、それでも持ち家が欲しいと思うでしょうね。

ただ、通常の生命保険に比べると審査はかなり甘いようです。

「自己責任」で無理に加入するか、銀行はあきらめてそもそも団信加入の必要性のない公庫で融資を受けるか、どちらかになるでしょう。

(2).持ち家を買ったときは、生命保険見直しの大チャンス♪

自宅を購入した人は、数千万円のローンとともに、自動的にそれと同額の生命保険に入っていることになります。

通常の生命保険とは違って、保険金が家族に支払われるわけではないので、有難みが少なく感じられるかもしれません。それでも、団体信用生命保険に入っていることにより、万が一の際に毎月の支出を大幅に削減することができるわけです。

生命保険の見直しの際には、必要保障額を検討しますが、持ち家を購入した人は大幅に必要保障額を減らすことができます。

ところが、たいていの人は、自宅を購入しても生命保険の見直しをしません。「思いつかない」みたい、なんですよね。。。

非常に勿体無いことです。

自宅を購入--->生命保険見直し　と、反射的に思いつくべきである

と、私(taku)は思います♪