生命保険会社というカラクリ

総支払額を知っていますか?



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あなたは、入っている保険の保険料を満期まで払い続けていると、総額でいくらになるか知っていますか?

生命保険というのは、本当に不思議な商品です。


勧誘されるときに、いくらの商品なのか教えてくれません(ということが多いです)。

「毎月○○円の支払いで、死んだ時には○○万円もらえる」、ということは分かります。
でも、そもそも総額でいくらの商品なのか、ひと目ではわからなくなっています。


良くこんなふうに書いてありますよね。

毎月の保険料: 10,500円
平成24年の更新後の保険料:15,640円

という感じですね。


典型的な「定期付き終身保険」の例ですが、総額でいくらになるかは、自分で計算してみるしかないのです。

たいていの人が入っている定期付き終身保険は、10年毎の更新になっています。
(これが本当にクセモノです。)
ところが、「最初の10年間」と「次の10年間」までは金額が明記されているのに、「その次の10年間」については書いていないことが多いのです。


ということは、総額でいくらになるのか計算しようがないということになります。


でも、できる範囲でぜひ、計算してみてください。


たとえば、上記の例で計算すると

最初の10年間は、 10,500円×12ヶ月×10年=126万円
次の10年間は、  15,640円×12ヶ月×10年=187万円


その次の10年間は、分からないので、金額が変わらないと甘く考えておきましょう。
その次の10年間は、  15,640円×12ヶ月×10年=187万円

30年間の加入だと考えると、総額で501万円になります。


こうした計算は、契約するときに最初に絶対にやっておくべきです。


というか、そもそも総支払額が分からない商品を購入するなんて、どうかしていると思いませんか(苦笑)。


自分が購入する商品の値段を知っておくことは、当然やるべきことですよね。


そもそも設計書を提示された時に、総支払額が明示していないという時点で問題ありです。これは生命保険会社の思想や哲学の問題だと個人的には思っています。総支払額を提示していない、という時点で、その生命保険会社は古い営業スタイルでやっていて、ユーザーにとっては良い会社ではない、と考えて良いかもしれません、、、、、。


保険の営業の人は、契約の時には10年後の更新で金額がどのように変わるのか、積極的には教えてくれません。更新のたびに、保険料がいきなり1.5倍とか3倍とかに増えてしまうからで、まともに説明したら不信感を持たれて契約を取れないからでしょう。

そして、更新で保険料が増える頃に新しい営業の人が、「このままだと保険料が増えてしまいますが、新しい良い保険に変更すると、価格があまり変わらずに保障が増えますよ」などと言って、契約の転換やら再契約を勧めるわけです。


契約当初から、「10年後に保険料が増える時に、また提案すれば良い」と思っているわけです。

10年ごとに更新のある定期付き終身保険に入るというのは、ホントもったいないな〜と、思います。




総額でいくらになるのかを営業の人に聞いてみましょう

総支払額を明示している会社を選択するようにしましょう。




それが人生で2番目に高い商品なら、なおさらです。



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2006年01月09日 13:12