必要保障額を把握していますか?
必要保障額を正確に計算する方法とは?
(2).緻密に計算する方法
この方法は、遺族年金支給額や必要生活費から、必要保障額をできるだけ正確に算出する方法です。
「死亡後に必要な金額」を出して、そこから「手当て可能な金額」を差し引いたものが必要保障額になります。
「死亡後に必要な金額」−「手当て可能な金額」=「必要保障額」
抽象的な話では判り難いので、モデルケースとしてこんな家族を考えてみます。
夫:30歳 サラリーマン(厚生年金加入)勤続7年(年収300万円)
妻:28歳 専業主婦
子供:2歳
生活費:年間175万円
住居費:年間75万円
教育費:大学まで自宅通い・国公立
この家族設定で、(勝手ながら)夫が死亡した場合を考えます。
子供が独立する20年後までを想定して
順番に計算していきますね。
(a).遺族の必要生活費を計算する
現在の生活費175万円/年
→夫死亡時は、7掛けで計算して、122万円/年
20年で計算すると2450万円
(b).遺族の住宅費を計算する
→賃貸であると想定して、そのまま75万円/年
20年で計算すると1500万円
(c).遺族の教育費を計算する
大学まで全て国公立に通った場合で、793万円
(2002年文部科学省の調査による)
ここまでの金額を合計したものが、「死亡後に必要な金額」になります。
(a)+(b)+(c)=4743万円
約5000万円!!
まあ、一般家庭で用意できる金額ではないです。
やっぱり、保険に入っておかないと大変! という感じですね(笑)。
でもここからが肝心なところです。
ここから先の(d)〜(g)を合計したものが「手当て可能な金額」になります。
(d).公的遺族年金を計算する
遺族基礎年金を計算すると
http://www.saveinfo.or.jp/kinyu/nenkisum/ns13iki.htm
子供一人なので、年間1,023,100円
20年で計算すると2046万円
遺族厚生年金を計算すると
http://www.saveinfo.or.jp/kinyu/nenkisum/ns14iko.htm
(条件がややこしいので概算になりますが)
年間10万円程度になります。
20年間で計算すると200万円
(e).死亡退職金を計算する
(会社によってかなり違うと思われますが、とりあえずで)
100万円
(f).死亡時の貯蓄額を計算する
(これまた、人によってかなり違いますが、とりあえずで)
200万円
(g).死亡後の遺族の収入を計算する
子供が小学生になってから、パート程度(年収100万円)働くと
想定すると、14年間で、1400万円
では、これらをまとめて必要保障額を出してみましょう。
{(a)+(b)+(c)}−{(d)+(e)+(f)+(g)}=797万円
なんだか想像していたよりも、かなり少ないな〜と言うことが
お分かり頂けたでしょうか♪
と、ここまで出した数字は、
ある一定の条件でシミュレートしたものであって、実際の数字は変わってきます。条件設定によっては、高くも安くもなります。
たとえば、
・住居が賃貸でなく、持ち家で団体生命保険付きの住宅ローンを
組んでいた場合には(b)の金額はゼロになる。
・子供の教育費については、私立や自宅外通学を選択すると
1000万円以上アップしてしまう
・年収が多い人なら、必要保障額は多くなる
(遺族年金の支給額は、年収に比例しては増えないため)
・貯蓄がたくさんある人なら、必要保障額が少なくても良い
・夫が亡くなった後は、バリバリ働きます、という方なら
必要保障額が少なくても良い
まだまだ、あります。
・将来のインフレを考慮していない
・将来の金利を考慮していない
・将来の年金制度が破綻した場合を考慮していない
うーん、なんだか良く分からなくなってきました。
結局のところ、未来のことは、誰にも分かりません(爆)。
なので、完全にシミュレートすることは、できっこないのです。
ここまで計算しておいて開き直るのも、気が引けますが
ここでのポイントは以下の二つです。
★夫死亡時であっても、日本では(遺族)年金制度が充実しているために
必要保障額はそれほど多くない。
★住宅ローンを早めに組む・貯蓄額を増やしておく
子供の進路を公立に限定しておく・妻の職業能力を高めておく
といったことで、必要保障額を減らすことができる
ということです。
まあ、やるべきことをやっていれば、保険会社の言いなりの金額で
生命保険に入る必要はない、ということです。
ここまで、結構細かい計算をしてきましたが
実は簡単に計算する便利な方法があります。
インターネット社会ならでは、とも言えますね。
『必要保障額をホームページで簡単にシミュレーションしてみよう』に続きます。
----------
保険について悩んでいる人へ
あれこれ悩んで結局何もできないままでいる人はいませんか?
(a). そういう人は、まず検討している保険の資料請求をしてみてはどうでしょうか。
「資料請求」という行動に一歩踏み出して、自分の手元に資料が届くことで、悩み解決に一歩近づけるかもしれませんよ。
インターネットには、保険のジャンル別に細かく比較して資料請求できる、と言う便利なサイトがあります。営業マンの勧誘なしに、自宅まで無料で資料を送ってくれるのですから、行動しない(=資料請求しない)理由がありませんよね。
『生命保険比較の保険市場』←こちらから無料資料請求できます
(b). 自分一人で悩んでいるだけで無く、「保険のプロに相談する」という手もあります。あのソフトバンクグループが無料保険相談を始めたそうです。保険を専門とする中立な立場のファイナンシャルプランナーが、保険に関する不安や疑問を無料相談してくれます。
『【無料】保険相談は「あなたのFP」! 生命保険保険見直し 』←こちらから無料相談できます
2つとも無料なので、いつまで提供されるか判りません。ピンと来た人は今のうちに利用しておいたほうが良いでしょう。
[PR] 保障額をフレキシブルに変更できる生命保険はこちら
スポンサードリンク
2006年01月08日 02:57