何はなくとも現状把握を!
傷害保険と生命保険の死亡保険金を混同しないで!
生命保険の見直しのための現状把握において、勘違いしやすいことがあります。
傷害保険の死亡保険金を、生命保険の死亡保険金と同じだと考えてしまう人がいる、ということです。
傷害保険と生命保険の死亡保険金は、別物である、ということは大丈夫でしょうか?
では、順番に説明していきますね。
まずは、生命保険と損害保険の違いについてから行きましょう。
日本の制度では、法律上の縛りもあって、生命保険と損害保険は明確に分けられています。
基本的には、生命保険は「人」が対象の保険です。
損害保険は「モノ」が対象の保険です。
損害保険の代表例が、自動車保険ですよね。
ところが、ちょっとややこしいのですが自動車保険は「モノ」である車を対象にした保険ですが、事故に遭った「人」についても保障対象になっています。
事故で死亡した「人」も対象になる、ということです。
そして障害保険とは、(生命保険会社ではなくて)損害保険会社が扱っている保険になります。
障害保険で、死亡保険金と言った場合には、「事故死亡」の場合しか保障の対象になりません。「病気死亡」の場合には、1円も保険金は出ません。
例えば、損害保険会社大手である東京海上日動火災保険の『普通傷害保険の商品ページ』を見てください。
「こんなときに保険金を支払います」として、以下の例が載っています。
・交通事故
・スポーツ中の事故
・旅行中の事故
・仕事中の事故
・家庭内の事故
ホームページをいくら見ても、病気の場合には保険金が出ません、ということは書いてありません。
保険会社にとっては、当たり前すぎることだから書いていないのです。(障害とは「事故による怪我」を指しているからです)
傷害保険に入っていると、死亡保険金だけでなく、ご丁寧にも入院保険金・手術保険金・通院保険金まで支給されますが、あくまでも障害(=事故)のときのみが対象になります。
病気で入院した場合には、1円も出ません!!
正確なデータが手元にないのですが、病気死亡と事故死亡を比較したら、病気で亡くなられる方が圧倒的に多いと思います。そのため、傷害保険は、生命保険と比較すると非常に安価になっています。
安い、には理由がある、ということですね。
ちょっとした盲点ですので、ご注意くださいね。
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2006年08月30日 22:12